OAK-D LITE向け冷却ファン付きマウントを作ってみた!
OpenCV AI KIT(OAK)にはVPUがついており, ニューラルネットワーク演算を高速に行う一方で,
その分発熱してしまいます.その発熱による温度上昇を防ぐため, 今回は冷却ファンをカメラマウントにつけてみました.
準備したもの
3Dモデルデータ
OAK-D LITE向け冷却ファン付きマウントの3Dモデルです.
セットアップ
OAK-D-LITEカメラ
下記記事を参考にセットアップしてみてください.
温度測定
温度センサーを用いるためには, 1-Wireを有効にする必要があります.
# setup 1-Wire
sudo raspi-config
上記コマンドを実行後, Interface Options->1-Wireを選択肢, 有効にします.
温度センサー向けのPythonライブラリをインストールします.
# install w1thermsensor
pip3 install w1thermsensor
温度センサーとRaspberryPiを下図のように配線します.
配線
OAK-D-LITEカメラの発熱を計測するために, 下図のように温度センサを固定しました.
計測ソフトウェア
以下のPythonスクリプトを実行して温度を測定します.
from w1thermsensor import W1ThermSensor
sensor = W1ThermSensor()
temperature = sensor.get_temperature()
print(temperature)
検証
OAK-D-LITEに負荷の高い演算(物体認識)させることで発生する熱による温度上昇を計測しました.
温度が安定するのにプログラムの開始から1時間ほど計測しています.
結果として, ファンを使用した場合, 温度は35.6℃程度に抑えられました.
おわりに
今回のプロジェクトで、OAK-D LITEカメラの発熱問題を冷却ファン付きマウントを作成し解決することができました. これにより, 長時間の演算でもカメラが過熱することなく安定した性能を発揮できます.